ハリネズミの生態・習性

313月 - による pycno - 0 - ハリネズミ習性

これからハリネズミを飼ってみようと思っているあなた。

ハリネズミに少しでも興味があるあなた。

あなたはハリネズミの生態や習性について理解できていますか?

飼育する上でハリネズミの生態・習性を理解することはとても重要なことです。

このページでは、飼育する上で必要なハリネズミの生態・習性を解りやすく解説していきたいと思います。





ハリネズミってどんな動物?

ハリネズミと聞いてあなたはどのような動物を想像しますか?

一般的には、『背中に針のような毛のあるネズミ』と答えられる人が多いですよね。

確かに名前に「ネズミ」が付きますが、実はネズミと同じ種類ではなく、モグラの仲間なんですよ!

 

ハリネズミの特徴は、モグラ同様明るい場所が苦手で、夜行性です。

日中は寝ていて、夜の9時以降に活発に動くようになります(個体差もあります)

 

その他、冬眠・夏眠もします。

皆さん、冬眠は聞いたことがあっても、夏眠はあまり聞いたことがないですよね?

冬眠と夏眠については、命に関わる注意点が多くあるので、どうぞこちらの記事をご覧ください。

 

では、もう少し詳しく、ハリネズミの生態・習性についてご紹介します。





ハリネズミの生活

野生のハリネズミは群れを作らず、単独で暮らしています。

そのため、飼育にも単独飼育(1つのケージで1匹)をする必要があります。

他のハリネズミと同じケージに入れると、ストレスを感じ、体調を崩したり、喧嘩をして怪我をすることがあります。

 

同じく、飼い主であっても触れ合う頻度が多いとハリネズミのストレスになりますので、様子を観察しながら行いましょう。

 

ハリネズミの繁殖を行う場合は、その時だけ2匹で飼育してもかまいません。

→繁殖に関する記事

 

アンティング

https://www.youtube.com/watch?v=xWnvQuMHNmY

ハリネズミは習性でアンティング(泡付け、香油塗り)と呼ばれる行為を行います。

この行為は周囲の臭いを体につけることで外敵から身を守っているという説や、自分が嗅いだことのない臭いに適応する為などの説があり、その理由は未だ解明されていません。

 

ハリネズミは、初めて臭いを嗅いだものを舐めたり、かじったりし、その唾液を泡状にしたものを背中・脇腹の針に長い舌を使って塗ることによりアンティングを行います。

この様子を初めてみると、「異常な行動なのでは?」と心配する飼い主もおられますが、異常では無いので心配しなくて大丈夫です。

 

ハリネズミの食事

野生のハリネズミは主に肉食の雑食で、昆虫やミミズ、ナメクジなどの無脊椎動物を捕食しています。

 

無脊椎動物以外にも、トカゲやカエル、鳥の卵や雛などを食べたり、果実やキノコなども食べます。

 

食事量も多く、一晩の食事で体重の1/3の量を食べることもあります。

 

一般家庭の飼育においては、上記のエサを与えるのは難しいため、市販のハリネズミフード(ドックフードやキャットフードで代用可能)を与えましょう。

 

また、ミルワームと呼ばれるエサ用の虫やコオロギを副食(おやつ)として与える必要があります。

 

ハリネズミの鳴き声

ハリネズミは基本的に鳴きませんが、独特の鳴き声を発するときがあります。

鳴き声を発するのは主に、威嚇のとき、探索しているとき、繁殖のとき、赤ちゃんが母親を呼ぶときです。

威嚇のときの鳴き声としては、フシューフシューといった荒い鼻息様の音を出します。この音を出しているときはあまり触れたりしないようにしましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=a1xsXDWeD1w

 

探索をしているときはフンフンといった鼻を鳴らす音をたてます。

繁殖のときは雄が雌に対してビービー、ピーピーと言った音を発することで求愛を行います。

https://www.youtube.com/watch?v=MisZhjy5NNs
赤ちゃんが母親を呼ぶときは、ピーピーと言った音だします。また、母親と子供の間では人間には聞き取れない音域の音でコミュニケーションをとっているとも言われています。

 

ハリネズミの寿命

ハリネズミは平均して5~10年程だと言われています。

飼育環境によっては3年未満で亡くなってしまう場合もありますが、飼育環境が整っており、病気などになることがなければほぼ5年以上生きられますので、長期的に飼う心づもりで飼育を開始しましょう。

 

ハリネズミの知能と感覚

ハリネズミは体の大きさに対して脳が小さめであるため、行動が単純で原始的であるといわれています。

しかし、飼い主を臭いや声で判断したり、特殊な例では、指示に従って丸まったり、お手ができるハリネズミもいるようです。

https://www.youtube.com/watch?v=kYool_gmZWk

 

ハリネズミは優れた嗅覚と聴覚を持っています。

その代わり、視覚は弱く、高いところから落ちたり、段差がわからなかったりすることがありますので注意が必要です。

 

また、鼻の付近に生えている髭が感覚器官となっており、周りの状況を髭を通して確認しているので、髭は切らないようにご注意ください。

 

ハリネズミの針

ハリネズミの針は全体で6000~7000本ほどあると言われています。

役割として、外敵から身を守る他に、衝撃を和らげるクッションとしても使用されているようです。

基本的に針を立てている時は威嚇をしているときなので触らないようにしましょう。

特に、丸まって飛び跳ねながら針を立てている時は大変怒っています。

病院に連れて行かねばならないなど、特別な事情がない限りは、触るとストレスになりますので落ち着くまでそっとしておきましょう。

逆に、針が寝ているときは落ち着いているときです。人に慣れていると、針をなでたり、針の部分を下にして手のひらに乗せても大丈夫になります。

 

ハリネズミとトイレ

ハリネズミはトイレを覚えることが出来ません。

ただ、ハリネズミはきれい好きな動物で、自分の寝床から一番離れているところに糞をします。

それを利用して、トイレに糞をさせることが出来ます。

方法は簡単、ハリネズミが糞をしているところにトイレを置くだけです。

これで、ケージ内であればトイレのある場所で糞をすることが出来ます。

ただ、注意したいのは、全部の個体でこれが出来る訳ではないということです。

活発で動き回る子は色々な場所に糞をしますし、特に雌だと夜中の活動が活発なため難しいようですので、トイレが躾けられなくてもそれはその子の個性だと捉えてあげてください。

 

最後に

いかがだったでしょうか?

私の知る限り、ハリネズミは少し飼いにくい動物です。

その理由は

  • ストレスに弱い
  • 飼育環境が悪ければ長生き出来ない
  • 警戒心が強く、全ての個体が飼い主に懐く訳では無い
  • 懐いたとしても飼い主個人に懐くのであって家族に懐くわけではない

 

ただ、ハリネズミはとても可愛い動物なので、近年のストレス社会において、大きな癒やしとなることは間違いないでしょう。ハリネズミに癒やされたいと言う方は、是非、他の記事もチェックして、飼育に挑戦してみてはいかがでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です