病気の原因肥満、偏食対策

264月 - による pycno - 0 - Uncategorized

ハリネズミの食事について考える上で最も大事になるのが、適切な栄養管理になります。

適切な栄養管理ができていないと、偏食や肥満といった、将来病気の原因となる症状を引き起こしてしまいます。

ハリネズミが長生きできるようにこの記事を通して知識を身に着け、飼い主であるあなたが、しっかりと栄養管理を行ってください。

 

肥満

肥満は病気ではありません。

しかし、様々な病気の原因となり、病気にまで発展しなくとも、健康への悪影響は明らかです。

生活環境を見直せば予防できることなので、頑張って肥満にさせないようにしましょう。

肥満の基準

ハリネズミの平均体重は、雌で300~600g、雄は400~600gといわれていますが、ハリネズミの大きさには個体差がります。

体長の大きい・小さいという差と、体重が重い・軽いという二つの観点を考慮したうえでの、大きさの個体差と言われています。

例えば、体長が大きく、体重も重い個体もいれば、体長は大きくても、体重が軽い固体もいます。人間で言う長身で痩せ型ですね。

ハリネズミの平均的な体長は20㎝程度と言われています。

※品種によって異なります。品種毎の詳しい体長については、『ハリネズミの種類』をご参照ください。

 

前述している平均体重以内だとしても、体長が小さい場合は肥満の可能性があります。
例.体重600g、体長15㎝

そのため、体重のみで判断するのではなく、その他の部分もチェックして肥満かどうか確認してみてください。

肥満の確認には、以下のような、体重以外のチェック項目を確認してみましょう。










  •  お腹の脂肪が邪魔になるため、しっかり丸まることができなくなる。
  •   体を丸めることができなくなるため、アンティング(唾液塗り)ができなくなる。
  •   腹部が目立ち初める。
    上から見たときに、腹部がボテッと膨らんでよく目立つため、判断しやすいと思います。
  •   首周り、足の付け根に二重あごのように脂肪がたまり段ができます。

このような症状がみられると、肥満になっている可能性がありますので、病院を受診したり、飼育環境を見直すなどの対策をとってください。

 

ここで、注意しなければいけないのは、雌の体重が急に増えた場合です。

この場合は、妊娠の可能性があります。

一匹だけで飼育している場合でも、ペットショップなどですでに妊娠している可能性もゼロではなく、実際に起こっているようですので、注意しておきましょう。

 

肥満の問題点

肥満は、人間にも普通に起こるため、動物の肥満に対する危機感も薄れているというのが現状です。

しかし、動物にとっても肥満は大きな問題です。

  • 脂肪肝、高脂血症、心臓疾患、糖尿病などの疾患を発症するリスクが高くなる。
  • 重症になると、肝硬変や、血栓症、腎臓病などへ悪化したり、最悪の場合は死亡することもある。
  • 心臓や肺に負担がかかるため、手術などの際に麻酔を使うことができなくなる可能性がある。
  • 免疫力が低下することにより、感染症にかかりやすくなる。
  • 自分でグルーミング(毛づくろい)が上手くできないため、皮膚の状態が悪くなる。
    また、皮膚のたるみにより、皮膚同士がくっついて蒸れやすく、いずれも皮膚疾患を発症するリスクが高くなる。
  • 体重が増えることで、身体を支える関節や骨に対する負担が大きくなる。
  • 脂肪が過度に蓄積されると、眼球突出や体内の熱が発散されにくいといった症状が発生するため、眼球を傷つけたり、熱中症になるリスクが高くなる。
  • 歩行時に、お腹が床に接触することで、お腹や生殖器に傷ができ、そこから感染症を発症しやすくなる。
  • 身体を触って調べる健康チェックや、病院での触診時に、皮下脂肪が邪魔をしてうまくできない。

これらの問題点は、ハリネズミが長生きするためには、大きな妨げとなりますので、しっかり肥満の予防をしていきましょう。

 

肥満の予防

ハリネズミの肥満の原因は、人間と同じで、食べる量と運動量のアンバランスです。

摂取カロリーより消費カロリ-が少ないために、身体に余分なカロリーが蓄積されていった結果です。

予防方法としては、食事内容と、運動量の見直しを行うことです。

食事内容の見直し

●脂肪分の多い食べ物は与えすぎないようにしましょう。
特に、おやつとして売られているものは脂肪分が高いものが多いです。
主食は、低脂肪のフードに変更しましょう。
人間のダイエット食と同じで、低脂肪・高タンパクの食事を取るのが理想的です。
太ったから単純に食事量を減らす、といった誤った対処をすると、必要な栄養素を取ることができず、別の病気になる可能性もでてきますので注意しましょう。

●食事を小分けに与えるのも効果的です。
1日2回で与えていた食事量を、1回の量を減らして4回にして与える、などの工夫も効果があります。

 

運動量の見直し

●ハリネズミも人間と同じで、身体が重くなると、運動の量が少なくなり、更に太ってしまいます。
そして、更に運動量が減るという悪循環で肥満が悪化していきます。
飼育されているハリネズミはただでさえ運動量が少ないため、飼育しているケージを広くしたり、回し車やトンネルなど、ハリネズミが好んで遊ぶ道具を与え、ゲージ内で運動量を多くする工夫を行いましょう。
ハリネズミの導線が多くなるよう、ケージ内のレイアウトを工夫するのも効果的ですね。
また、意識してケージから出して遊ばせる時間を増やしてみてください。

 

これらの対策をしっかり実施し、肥満の予防を行いましょう。

注意点

急激な体重減少は、身体の負担になります。

定期的に体重を測定し、便の状態を観察しながら、徐々に体重を落とすようにしましょう。

 

偏食

偏食はハリネズミによく見られます。

特にフードは食べたがらない事が多く、そのせいで体重が減り、体力が落ち、病気になることがあります。

 

偏食の原因

フードの変化や、好きなものばかり与えるなどの偏った食事が原因で起こります。

 

対処方法

ハリネズミが好きな食べものに、粉末化したフードを少量かけて与えます。

これを食べることができたら少し粉末の量を増やします。

こうしてフードの割合を多くしていきます。

もし、ある段階で食べなくなったら、食べていた段階まで粉末の量を減らし、少し慣れてから再度量を増やしましょう。

また、小さいうちから同じ物だけを食べさせるのではなく、フードも一つに絞らず、数種類にし、おやつも色々食べさせることにより、偏食になりにくくなります。

 

最後に

いかがだったでしょうか?

ハリネズミの食事をしっかり管理し、ハリネズミが健康に長生きできるようにしてあげてください。

ハリネズミの病気に関する詳しいことは『ハリネズミに発症しやすい病気』も参考にして

くださいね。

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