ハリネズミの針について

174月 - による pycno - 0 - ハリネズミ習性

ハリネズミには、頭からお尻まで背面全てに針があります。
飼育する上で、この針について疑問に思ったり、不安になる人も多いのではないでしょうか?
このページでは、ハリネズミの針について解説したいと思います。

ハリネズミの針って何?

ハリネズミの背中についている針は、毛や爪と同じケラチンというタンパク質でできています。
針の内部は空洞になっており、竹のように薄い膜で幾つかの空間に分けられた構造をしているため、軽くて丈夫です。
ハリネズミの品種にもよりますが、針の本数は5000~8000本程、長さは約20mmです。
額部分の針は長く、お尻周辺の針は短くなります。

ハリネズミのカラーはこの針の色で定められており、白と黒や茶色などの有色とのグラデーションになっています。
同じ個体の針でも、体の場所によって色の割合は違ってきます。
針は、毛のように毛根のような丸い部分が皮膚内に埋まっており、外敵から身を守る為に発達したと言われています。
また針は、身体の背面を一周覆うように生えており、身体を丸めることで、針が立ちあがります。

身体を丸める仕組み

針が生えている部分には、輪筋と呼ばれる筋肉があります。
この輪筋が巾着のようにしぼみ、その中に頭とおしりを入れることで、丸くなります。
また、外敵から身を守る以外にも、衝撃から身を守るクッションとしての役割も担っています。

ハリネズミの針って痛いの?

ハリネズミの針は前述の通り外敵から身を守る為にありますので、当然刺されば痛いです。
ですが、人馴れしているハリネズミは普段怒らせたり警戒させたりしない限りは針を寝かせているので、手のひらに乗せる事もできます。









警戒時には攻撃をしてくることもあります。
攻撃の方法は、針を立て、身体を斜め前方向に突進させてきます。
攻撃をしてもだめな相手だと判断したり、それ以上の身の危険を感じると、通常の警戒時のように身体を丸めて防御の姿勢を取ります。

このように針を立てる、また針を立てて突進してくるとなると、人間の皮膚程度なら簡単に裂いてしまえるだけの威力を持っていますので、人馴れしていないハリネズミの通院時など、どうしても触らなければいけない場合は、革の手袋が重宝しますよ。

ハリネズミは敏感な動物です。
寝ている間も感覚は働いているため、「寝ているときになら触れるだろう」と思って安易に触ると怪我をしかねません。
小さな物音やちょっとした刺激を受けるだけで、反射的に針を立てますから、触りたいときは、人馴れさせてから、そしてハリネズミの活動時間に遊ぶようにしましょう。

針を抜いたり切ったりしていいの?

ハリネズミを飼う人の中には、ハリネズミの針をどうにか処理しておきたいと考える人も多いようですね。
結論から先にいうと、先端の尖っている部分程度ならカットすることができます。
前述の通り、針の素材は爪などと同じで中は空洞のため、カットはさほど難しくはありません。
爪切りを使用するとやりやすいでしょう。
ただ、針は5000本以上ありますので、それを一本一本カットするのはかなりの重労働になりますね。
また、人馴れしていないハリネズミの針をカットするのは難しく、ハリネズミのストレスとなります。

毛を抜くことは、人間の毛を抜くことと同じで痛みを伴いますので、人馴れしているハリネズミでも素直にやらせてくれる個体はいないでしょう。
また、抜けた箇所から皮膚病などの感染の危険性も高くなりますので、基本的に針を抜くことはやめてください。

これらの事をふまえると、ハリネズミの針はそのままの状態で飼育してあげるのが最も理想であるといえます。
本来ハリネズミの針は外敵から見を守るために備わっているため、針を立てるのも本能です。
人に馴れる子、馴れない子、また馴れるまでに時間のかかる子、さまざまです。
このような個体差があるのは当然のことですので、
『抱っこしたいから』
『ケージの掃除のときに危ないから』
『病院に行く時に手間がかかるから』
そのためにハリネズミの針を処理したいというのは、人間のわがままでしかありません。
針が怖いのであれば、針のない生物を購入するほうが無難でしょう。
ハリネズミを飼育するということは、針を持っているという危険性やそれによってかかる手間などをしっかりと理解し、対処できる知識や環境の準備を整えるということです。

針が抜けている

ハリネズミの針の生え方は人間の毛と同じです。
よって人も脱毛するように、ハリネズミにも脱針が起きます。
要は抜け毛のように針が抜け落ちることがあるという事です。

ハリネズミの健康面の心配はいりませんが、人が踏んで針が足に刺さる危険性があります。
カーペットの上をハリネズミが歩いた後は必ず掃除機をかけるなど、意識しておくことが大切です。
また、針が抜けるのは自然のことですが、大量に抜ける、フケや目ヤニなどが出るといった場合には、なんらかの病気にかかっているかもしれません。
考えられる病気としては、栄養失調、疥癬(かいせん)※ヒゼンダニと呼ばれるダニが寄生することによっておこる皮膚の感染症、その他ヒョウヒダニやカビによるアレルギー症状などがあげられます。
ちょっと普通じゃない症状だと思ったら、すぐに病院に連れて行くようにしましょう。

針のお手入れについて

ハリネズミは身体を針で覆っているため、針が汚れることがよくあります。
とくに糞がこびりつくことが多々ありますので、そんなときはできるなら体を洗ってあげましょう。
普段は必要ありませんが、糞がついたままになっていると、そこから感染症などを引き起こす可能性がありますので、清潔にしておいてあげて下さい。
お湯のみで洗うのが基本ですが、何らかの病気を発症している場合は、獣医師の指示により薬浴などをさせることもあります。

お腹や足のみが汚れている場合は、洗面器などに浅くお湯をはり、汚れた所だけを洗い流すようにして下さい。全身が汚れている場合は、顔にかからないように注意しながら、ゆっくりお湯をかけて洗ってあげましょう。
洗い終わったら、できるだけ迅速に水分を拭き取り、体温が下がらないように気を付けましょう。

幼いハリネズミや高齢のハリネズミにとって、お湯をかけて洗うことは体への負担が大きいため、体調を崩しやすくなります。
お湯で濡らしたタオルで優しく拭き取るなどしてあげて下さい。

最後に

いかがだったでしょうか?
ハリネズミを飼育する上で避けては通れない針の扱いについて理解できましたでしょうか?
ハリネズミは針が生えているからハリネズミです。
針が生えているありのままのハリネズミを理解してあげて、それに飼育する人間が合わせるのが本来のありかたなのではないでしょうか?
この記事を参考にしていただき、皆さんが針の生えているハリネズミと楽しい生活が送れることを願っています。

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