ハリネズミの飼い方注意点、飼育方法
このページではハリネズミを飼育することを決意したあなたに、どのようなことを注意したらいいか、どのように飼育すればいいのかを具体的にお伝えしたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
落ち着いて暮らせる場所を用意しよう
ハリネズミはケージで飼育します。
ただ、このケージの設置場所は大きなポイントです。しっかりと考えて決める必要があります。
まず、避けるべき場所を列挙したいと思います。
ハリネズミは温度差に弱い生き物です。そのため、温度変化の激しい場所は避け、なるべく温度を一定に保てる場所に設置しましょう。
窓際や出入り口の近くなどは外気の出入りで温度の変化が大きくなるため向いていません。
温度を保てる場所として、間違っている設置場所として、エアコンの風が直撃する場所があげられます。エアコンを使用することで、室温を一定に保つことができますが、エアコンの風が直撃する場所は、その他の場所より温度の変化が大きく、寒すぎたり、暑すぎたりとハリネズミにとっては辛い環境になります。また、直射日光の当たる場所も避けましょう。
陽の光に当たるほうがいい、などの理由で場所を選ぶ人もいますが、直射日光も温度差を作ってしまう原因になります。
温度は24度から29度が適しています。ケージに温湿度計を設置し、その温度が保たれるようにケージの設置場所を工夫しましょう。
振動や刺激が激しい場所は避けましょう。
人の生活する部屋で飼育する場合は、テレビ、楽器の音や、人の足音や話し声を含む生活音などを無くすことはできないため、ある程度は仕方がありません。しかし、テレビのすぐ近くやスピーカーの近くなどは避けましょう。
その他、階段の近くや線路沿いの壁際などは振動が大きく、ストレスに弱いハリネズミには辛い環境になります。
これらの条件をクリアした場所を探して、ケージを設置してあげましょう。
適切な温度管理について
前述の通りハリネズミは温度差に弱い生き物で、暑すぎるのも寒すぎるのも苦手です。
ハリネズミを飼育する際は夏も冬も大体一定の室温になるように温度管理を行う必要があります。
『ハリネズミの飼育に必要な道具』でも紹介している、ペット用のヒーターなどがあれば、ケージ周囲やケージ内のみ温めることができます。エアコンで室温を上げるのもいいでしょう。夏場は基本的にどの家庭でも、冷房器具を使用していると思います。
ここで重要なのは適温の24度~29度を維持することです。
エアコンの効きすぎやヒーターで温めすぎてもいけません。ただ冷やす、ただ温めると言うわけでなくしっかりと温度を管理する必要があります。そのため、ケージ内に温度計を設置し、しっかり温度管理を行いましょう。
次の『飼育ケージのレイアウト例』で温湿度計の設置方法など詳しく書きますので、ご参考ください。
飼育ケージのレイアウト例
ハリネズミの飼育ケージは、大体60×90㎝程度の大きさがあれば十分です。
その中に、飼育するのに必要な道具を入れていきますが、ハリネズミの特性を考えてレイアウトする必要がありますので、簡単な例をご紹介します。
寝床
寝床はなるべくケージの扉から離れた位置にある隅に設置してください。
温湿度計
寝床の近くに設置しましょう。
飼い主が見やすくするためか、手前の扉付近に設置している人も見受けられますが、最も大事なのは普段ハリネズミが生活する場所の温湿度です。
特に寝床の上などが理想的な設置場所ですね。
また、普段寝床以外のトンネルなどで寝ている場合はその場所に設置しましょう。
トイレ
トイレもケージの隅に設置しましょう。ただ、ハリネズミはトイレを覚えるのが困難なため、一応設置しておき、別に糞をする場所があればそこへトイレを移動しましょう。
食事の容器
トイレから離れた所に設置してください。
ハリネズミはきれい好きな動物のため、トイレの近くでは、食事ができない場合があります。
給水ボトル
これもトイレの近くは避けましょう。
また、ハリネズミの体の大きさに合わせて、高さの調節をしてあげましょう。
ケージの床材
床材は2㎝程の深さで敷き詰めるようにしましょう。
回し車
これは必須ではありませんが、設置する際は、ハリネズミが挟まらないためにも、ケージと回し車の間には隙間をあまり開けずに、また、安定した場所に設置しましょう。
躾について
ハリネズミは本来、躾で何かをできるような動物ではありません。
そのため、過度な期待をせずに飼育を行うのが大切です。トイレの躾については前述の通り、ハリネズミが排泄したい場所をトイレにするという方法が最も適切で簡単です。
人に馴らす方法
ハリネズミは臭いで判断していますので、臭いになれさせるのが最も効果的です。
躾とはまた異なりますので、『ハリネズミを人に馴らす方法』で詳しく紹介していますので、そちらもチェックしてみてください。
遊びと運動について
野生のハリネズミはケージのように囲われた環境ではなく、広いエリアを行動範囲にして活動しています。
食べ物を求めて行動したり、天敵から逃げたりと沢山の距離を移動します。
一方、 ペットのハリネズミの行動範囲は限られ、運動量も不足します。
そのため、ハリネズミが本能的に満足することができる運動をしっかりさせてあげる必要があります。
本能的に満足することができる運動とは、野生のハリネズミが行う行動に近い行動のことです。具体的には、広くて隠れられるところがある場所を歩き回らせる。回し車で遊ばせる。チューブやトンネルなどの潜り込める場所を作るなどがあげられます。このような、本能的に行う行動を模倣できるといい遊びとなり、運動量の確保につながります。
次に、遊びの一環として、活き餌を与えるなども効果的です。
狩猟本能にもとづき、活き餌を捉えることはいい刺激になります。
その他、新しい玩具やトンネルなどを設置してあげるのもいいでしょう。
最後に
いかがだったでしょうか?
ハリネズミを飼う基本は理解することができたでしょうか?
ハリネズミを飼育するためには、細かい注意点がいくつもあります。
他にも、ハリネズミを飼育する上で知っておいたほうがいい情報は沢山あります。
このサイトでも、様々な情報を提供していますので、しっかりチェックしてハリネズミとの生活をよりよいものにしていきましょう。