ハリネズミとのお別れ

264月 - による pycno - 0 - Uncategorized

ハリネズミは生き物です。

生き物である以上、どんなに最新の注意を払って飼育していたとしても、必ずお別れをしなければいけないときが来ます。

その時が来るまでに心の準備と、そして亡骸の処理の仕方を考えておいたほうが良いでしょう。

今回はそんなことを書かせていただきます。

 

命の考え方

前述したようにハリネズミも他の動物も人間も皆同じく命あるものです。

命あるものは遅かれ早かれ、いつの日かその生命を全うし、天国へと旅立ちます。

飼い主であるあなたは、命あるものを飼うと決めた時点で、その覚悟が必要です。

ハリネズミの平均寿命は5年ほどですが、それより早く死ぬこともあります。

また逆に、平均寿命以上の長い命を全うできるかもしれません。

事故や病気で、今すぐに死んでしまうこともありえるでしょう。

突発的に起きた事故は仕方ありませんが、死んでから埋葬などの準備を急いで行うのは大変です。

やはり、大切にしていたハリネズミとのお別れには時間をかけて、ゆっくりと心を落ち着かせていきたいものです。

心が落ち着かないでいると、飼い主さんの日常生活や日々のお仕事に支障がでることもあるでしょう。

 

ハリネズミが亡くなったら

ハリネズミの亡骸の処理の仕方はいろいろありますが、飼い主が最も良いと思う方法を選んでください。

家族みんなで飼育していた場合は、しっかり話し合いましょう。

特にお子さんと飼育していた場合は、命というものを考える機会となります。

情操教育という観念からも、家族だったハリネズミに感謝をしながらお別れをしましょう。










動物病院を受診

ハリネズミなどの小動物は、あまり蘇生することはありませんが、一応動物病院に連れて行くことも一つです。

そこで、本当に亡くなっているのか、蘇生できるのかを診断してもらいます。

また、死因を調べてもらうこともできます。

病院によっては、飼い主さんの希望により病理解剖をしてくれるところもあります。

 

自宅の庭に埋葬

持ち家の場合は自宅の庭に埋めることができます。

大切な家族だったハリネズミといつまでも一緒にいることができますし、埋葬に関して一切費用がかからないものメリットです。

埋める場合は、しっかり深く、できれば1メートルは掘ってください。

浅いと、風雨で流されたり、カラスなどの野生動物に掘り返されたりしてしまう可能性があります。

深く掘ることができない場合は、埋めた場所に大き目の石をのせておくなどして対応しましょう。

 

自宅が借家や借地、マンションなどの場合

庭があっても勝手に埋めることはできません。

建物や土地の所有者の了承を得る必要があります。

 

自宅以外の場所

河川敷や公園、その他私有地(空地も含む)などに無断で埋めることは不法行為です。

 

ペット霊園などの専門業者

ペットの埋葬は近年専門業者が増えてきています。

業者に依頼するだけで全て行ってくれるので、安心して任せることができます。

ただ、業者毎に質の差はあるので、業者選びはしっかりする必要があるでしょう。

火葬だけの業者もあれば、墓地を買って埋葬まで請け負ってくれる業者もあります。

デメリットとしては、費用がかかる点でしょうか。

目安として、火葬のみで約1万円~。

他にも、遺骨や遺灰をペンダントにするなどのサービスを提供する業者もあります。

それぞれのサービスによって料金は変わってきます。

ただ、ペット霊園で扱うのは犬猫が主のため、ハリネズミが取り扱えるのかどうかを念のため事前に問い合わせておくと良いでしょう。

 

行政の回収

行政に遺体を回収してもらう方法です。

この場合は、ゴミとして扱われることになりますので、飼い主にとってあまり気持ちのよいものではありません。

しかし、埋めるスペースもなく、お金も余りかけられない場合は、現実的な選択肢となります。亡くなったハリネズミも、飼い主に不法行為までしてほしくないと思っていることでしょう。

自治体によって対応は異なりますが、動物の死骸の回収は、ペットの場合は有料で行っている自治体が多いです。

手数料はだいたい2,000~5,000円と自治体によって異なりますので、各自治体で確認してください。

 

剥製にする

専門の業者に依頼すると、数万円で剥製にしてもらうことが可能です。

どうしても離れたくないという飼い主は剥製にする人も多いようです。

業者によって出来栄えは変わりますので、可能ならば直接見に行くなどして、よく検討してから依頼しましょう。

 

遺体の保管

ハリネズミは、自宅で息を引き取ることがほとんどです。

すぐ自宅の庭に埋葬する場合は別ですが、別の方法を取る場合は、当日中の処理が困難な場合もあります。

特に、思いがけない事故などで死亡した場合は、準備ができていないことも多いでしょう。

よって、段取りが全て完了するまで遺体を保管する必要があります。

死亡するとハリネズミについていたダニなどが遺体から出てきますので、死亡が確認できた時点で、バスタオルなどにくるんでおきましょう。

そうすることで、ダニがタオルより外にでることを防げます。

腐ることがないように、涼しい場所に保管しましょう。

葬儀の依頼をする場合は、葬儀社の都合に合わせる必要がありますので、保存期間が3日以上になってしまう場合もあります。

そんな時は、腐敗がすすんでしまい、臭いがでます。

衛生上もあまり良くありません。

そのため、ドライアイスなどで冷やしながら保存しましょう。

バスタオルでくるんだまま、ジップロックなどの袋に入れ、空気を抜きます。

その袋ごと、ドライアイスを敷いたダンボールや発泡スチロールの箱に入れて保存します。

遺体は、水に濡れると腐敗が進みますので、なるべく氷は使わず、もし使う場合は、袋の隙間から水が入ったりしないように注意してください。

ドライアイスはスーパーやコンビニ等では売っていませんので、タウンページ等で近くの氷屋を探すか、葬儀屋に聞くと最寄りの氷屋さんを教えてくれるでしょう。

 

最後に

いかがだったでしょうか?

大切にしていたハリネズミとの別れは辛いものです。

具体的な取り扱いについて悩んだときは、まずはこれまでお世話になってきた獣医さんや、ハリネズミを購入したブリーダーさん、ペットショップの方に相談しましょう。

購入したときから常に相談しやすい関係を築いておくことが大切です。

しっかり、計画を立てて後悔のないようにお別れをしてあげて下さいね。

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